Archive for the ‘便秘’ Category

【キーワード解説】便秘
8月 17th
キーワード:

便の質が乾き硬くなるため、排出が困難なもの、又、排出時に
困難でなくても、出るまでにお腹が張ったり、痛みを伴う場合も
便秘のひとつといえる。

《中医学的分類》
  ☆実熱証:食事や体質により体内に余分な熱が溜まり、
         大便が乾燥して硬くなり、起こる。

  ☆気滞証:イライラや心配事によるストレスや、旅行などの
         環境の変化で起こる。

  ☆気虚証:老人や虚弱体質、慢性病、産後などで
         気が不足したため起こる。

  ☆陽虚証:体が冷えやすい、又は冷たいものを摂りすぎた時など
         体の冷えにより、腸の働きが鈍ったため起こる。

  ☆血虚証:通常身体を潤す作用を持つ血が不足することにより
         腸内も乾燥し、起こる。

《各症状共通の解決法》
  ☆植物油類・松の実やゴマ・ナッツなどの種子類を摂り、
   腸内の便のすべりをよくする。

 ☆豆類・ふすま・雑穀類・セロリ・にらなどを摂り、
   腸の動きを活発にして、排便を助ける。

《症状別解決法》

 ☆実熱証:通便作用があり、熱を冷ます性質の食材を選ぶ。
        バナナ・すいか・メロン・柿・梨・サラダ菜・ほうれんそう
        タケノコ・きゅうり・レタス・なす・くらげ・空心菜

 ☆気滞証:通便作用があり、気の流れを促す性質の食材を選ぶ。
        大根・紫蘇・薄荷・橘殻・仏手・檳榔子

 ☆気虚証:通便作用があり、体力をつけ、血や体液が増加し、
        便のすべりをよくする食材を選ぶ。
        にんじん・ねぎ・にら・かぼちゃ・菜の花・香辛料(肉桂・
        小ウイキョウ・山椒など)・温かいもの全般

 ☆血虚証:補血作用のある食材を選び、腸の潤いを高める。
        しいたけ・何首烏・枸杞子・桑の実・豚の心臓
        羊肉・なまこ

(以上:参考文献「中医食療方」瀬尾港二・宗形明子・稲田恵子著
                               東洋学術出版社)

《コメント》
一口に便秘と言っても、各々の体質や生活環境によって
選ぶ食材が変わってきます。
又、上記のどれかひとつではなく、二つ又は複数の症状が
重なっている場合もあります。
それぞれにみあった食材を選び・組み合わせることで、解決の
きっかけになればと思います。

適切な食材を選ぶことのほかに、ウォーキングやこまめに動くなど
運動も重要なポイントとなってきます。

【食材紹介】バナナ
8月 16th
キーワード:

バナナ
処方名:香蕉(こうしょう)

〔性味〕甘、寒

〔帰経〕胃、大腸

〔効能〕清熱、潤腸、通便

〔期待できる効果〕
カリウムを多く含むため、人体細胞の働きを維持するのを助けたり、
潤腸・通便作用により、便秘の予防・解消に役立つ。

〔コメント〕   
どの季節でも手に入りやすい身近な存在のバナナですが、
立派な薬膳材料のひとつ。
身体を冷やす作用があるので、冷え性の方は食べ過ぎないように。

【食材紹介】桃
7月 31st
キーワード:

桃
処方名:桃(もも)、桃実(とうじつ)

〔性味〕甘、酸、温

〔帰経〕心、肝、大腸

〔効能〕生津活血、潤腸消積

〔期待できる効果〕
血液の循環をよくし、皮膚を滑らかにする。また、便秘の予防解消にも。

〔コメント〕
夏に旬の果物ですが、西瓜やぶどうなど身体を冷やす作用はなく、
逆に温める作用があります。

種は「桃仁(とうにん)」といって、血の巡りを良くする効果を持ち
漢方薬にも用いられています。

また、『薬用果品』という書物には「高血圧のものには、生の桃を
1日に2回2個ずつ食べるのがよい」と書かれています。

【食材紹介】とうもろこし
6月 10th
キーワード:

とうもろこし

処方名:玉蜀黍(ぎょくしょくしょ)、玉米(ぎょくべい)、包穀(ほうこく)

〔性味〕甘、平

〔帰経〕脾、胃、肝、腎

〔効能〕調中開胃、益気寧心・利尿、利胆、止血

〔期待できる効果〕
食欲増進、通便、コレステロールの吸収抑制の作用がある。
又、とうもろこしのヒゲ(玉米鬚:ぎょくべいしゅ)には、利尿、血糖低下、
利胆、止血などの作用がある。
このため、消化不良、食欲不振、便秘によく、中医薬膳では、高血圧症、
糖尿病、尿路結石、胆石症、慢性胆嚢炎、水腫、鼻血などの補佐治療に
用いている。

(ただし、一度にたくさん食べ過ぎるのはよくない。目安は30g~90g程度)

〔コメント〕
夏に旬のとうもろこしを普段の食卓に取り入れて、蒸し暑い夏に
体液のバランスを取り、元気に過ごして行きましょう!

ただ蒸したり、ゆでたりしただけでも、プチプチ甘くて美味しいですよね♪
今週はとうもろこしを使ったレシピをいくつかご紹介していきたいと
思っております。

【薬膳茶】三宝茶
5月 4th
キーワード:

【レシピ】

材料(3~4人分)
くるみ    10g
黒ゴマ    3g
生姜     5g
紅茶     5~10g(ティーパックでも可)
蜂蜜     適量

作り方
①くるみを細かく刻む。
②黒ゴマを磨り潰す。(飲用する時に気にならなければそのままでも可)
③生姜を薄く切る。
④紅茶を鍋に入れ、①~③を加えてひと煮立ちさせる。
⑤蜂蜜を加えて味を整える。
 
コメント
くるみには便通を良くし、かつ肺を落ち着けて咳を止める作用があります。
黒ごまにも便通を良くし、血行を良くする作用があります。
生姜には体熱の発散、発汗の促進、消化の増進、解毒といった作用があります。
3つとも日常的な食材ですが、とても素晴らしい効果を持っており、このお茶では“三宝”と称しています。
特に、慢性的な咳や便秘に効果があります。

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